田村市 三五八たきこみごはん
田村市 三五八たきこみごはん
福島県の郷土料理には「三五八漬け」という漬物があります。漬床に塩、米麹、米をそれぞれ容量で3:5:8の割合いで使うことから「三五八漬け」と名前が付きました。「三五八たきこみごはん」の使い方は、炊飯器にお米2合、水、本品1袋を入れ混ぜて炊くだけ!より甘くふっくらとお米が炊き上がります。
販売価格(税込):359円
ほりこしフォーライフさんのご紹介
この地域でずっと農業を続けていくために
昔から米作りが盛んで、数軒の農家が協力して稲作を行う組織があったという田村市堀越地区。高齢化により稲作を続けられない農家が増えてきた中、この地域でずっと農業を続けていくために立ち上げられた法人がほりこしフォーライフです。取締役の大河原海さんは法人化する際、ただお米を作るだけでなく、「何か新しいことをやりたい」という想いを強く持っていたといいます。
「地域のイメージを打ち出せるようなものを作りたいと考えた時に、昔から東北地方で身近に食べられていた三五八に魅力を感じたんです」。
ほりこしフォーライフの三五八のこだわりとは?
こうして三五八の商品化に取り組んだ大河原さんたち。ほりこしフォーライフの三五八には、自社で収穫したお米を使う以外にも様々なこだわりがあります。
「三五八は文字通り塩と米麹と蒸した米を3:5:8の割合で混ぜて作る発酵食品ですが、うちの三五八は米麹の割合が他よりも多く3:8:8くらいの比率になっています。その分甘みが強く、酵素もたっぷり含まれているのでお肉を漬けこんでもとても柔らかく仕上がります。また、塩は沖縄のシママースを使っています。塩気がマイルドで美味しいと評判です」。
三五八たきこみごはんの誕生秘話
ところで、福の小みやげに選ばれたのは「三五八たきこみごはん」。伝統的な三五八は漬物に使われることが多い中、どうしてたきこみご飯だったのでしょうか。その理由を尋ねるとこんなエピソードを教えてくれました。
「実は家族で飲食店も経営しているのですが、そこでは以前から三五八を漬物以外にもドレッシングやスープ、肉料理など様々な料理に使っていました。ある日、大人数の夜の食事会の料理を頼まれたとことがあって、その時に塩むすびの代わりに三五八で炊き込んでおにぎりにして出したんです。他にも手の込んだ料理を作ったんですが『これが一番美味しかった!』って評判で(笑)。以来、お店でも提供するようにしたほどです。何に使っても美味しい三五八ですが、特におすすめのたきこみごはんで味わってほしいという想いを福の小みやげの商品名に込めました」。
発酵食品としての三五八の可能性に注目
福の小みやげではパッケージ選びから関わったという大河原さん。昔ながらの農家をイメージしたお釜のデザインと食品では珍しい寒色系の色使いのギャップが目に留まります。さらに、この福の小みやげを通して三五八の発酵食品としての新たな魅力を伝えていければと大河原さんはいいます。
「一説によると三五八は近年人気の塩麹のルーツになったと言われているそうです。決して派手なものではないですし、馴染みがない方も多いかもしれませんが、毎日の食卓にちょっとした変化が出せて、発酵パワーも手軽に得ることができます。料理好きの人にこそぜひ使ってほしいですね」。
ほりこしフォーライフでは現在、三五八を使ったレシピブックを製作中とのこと。漬物離れがささやかれる昨今ですが、三五八にはまだまだ知られていない可能性が隠れていそうです。
株式会社ほりこしフォーライフ
私たちは稲作を行っている農業法人です。自分たちの手で丹精込めてつくったお米を使用した加工品を作れないかというところから、三五八の商品化がスタートしました。稲作以外にも、葉物野菜やトマトなども栽培しています。
〒963-4204 福島県田村市船引町堀越字平前22
https://www.facebook.com/horifor/