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福のまめ皿

大堀相馬焼豆皿セレクション

福のまめ皿

大堀相馬焼豆皿セレクション

福島県12市町村にあるモノやコトをデザインし、大堀相馬焼の4つの窯元たちがそれぞれ手に取りやすいサイズの豆皿を作りました。絵柄は地元の人たちと一緒に考えた、その土地ならではのデザイン。有名なものから、地元の人しか知らないものまで様々です。福島が好きな人、福島に行きたい人、福島をこれから知りたい人にこの豆皿たちを贈ってみませんか?

内容量:一枚ごとの販売です。
販売価格(税込):各1,540円(専用化粧箱付)
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大堀相馬焼・春山窯さんのご紹介

唯一無二の特徴を持つ大堀相馬焼

地元の砥山石を原料とした青磁の器全体を覆う独特のひび割れ。「右に出るものがいない」という意味を持つ熟練の筆遣いで描かれた左馬の絵。手に持っても熱くないよう工夫を凝らした二重焼の構造。他の焼き物にはない個性的な特徴を持つ大堀相馬焼の歴史は古く、江戸時代初期にまで遡ります。当時、この地域を治めていた相馬藩が焼き物作りを推奨したことから伝統産業として広まり300年以上に渡って受け継がれてきました。

春山窯(大堀相馬焼協同組合 理事長)の小野田利治さん。

二重焼は大堀相馬焼にしかない伝統の技です。

新しい大堀相馬焼への挑戦

伝統ある大堀相馬焼ですが、時代の変化や震災の影響もあり、窯元の数は全盛期に比べ大きく減少。現在(2021年3月時点)再開した窯元は10軒を数えるのみです。小野田利治さんはそんな大堀相馬焼を受け継ぐ春山窯の13代目窯主。伝統を大切に守る一方で、春山窯ならではの作品作りに取り組んでいるといいます。
「独自のマットがかったブルーの釉による大堀相馬焼は、春山窯ならではの作品です。他にもピンクや黒など従来にはない色合いの大堀相馬焼を作っています。今ある窯元たちはそれぞれ自分の特徴を打ち出しながら、新しい大堀相馬焼への挑戦を続けています」。

吸い込まれそうな深い青色は、浪江町の海のようにも空のようにも感じます。

相双地区の暮らしの象徴をまめ皿に

福の小みやげに取り上げられたまめ皿も窯元たちの新しい挑戦のひとつ。地元の方から寄せられたデザインをモチーフに、複数の窯元がそれぞれ別の豆皿を担当しています。
「凍み餅(葛尾村)、いくら(浪江町)、夜の森の桜(富岡町)、いわな(川内村)…。いずれも相双地区の暮らしを象徴するモノやコトばかりです。このまめ皿をきっかけに福島に興味を持ってもらえたら嬉しいですね。また、焼き物の魅力は長く使えること。使っていくうちに愛着が増し、大切にしてもらいたいと思っています」。まめ皿に込めた想いを小野田さんはこう話します。

福の小みやげ「福のまめ皿」。

直接触れることで実感できる大堀相馬焼の魅力

「大堀相馬焼の伝統を次の世代に引き継ぐためには後継者を増やさなければなりません。そのために、大堀相馬焼に興味を持ってもらうための機会を増やしていきたいと思っています」。今後の目標をこう話す小野田さん。
そのために力を入れているのが、大堀相馬焼の魅力を気軽に体験できる陶芸教室です。震災後は本宮市で再開した春山窯ですが、新天地でも徐々に生徒さんが集まるようになってきているのだとか。
「ふたつと同じようには入らないひび割れや、ひび割れができる時に鳴るピーン、ピーンという美しい音、完成した焼き上がりを見た時の感動…。生で体験することで初めて実感できる大堀相馬焼の魅力や楽しさを広めていきたいです」。
つくる場所は変わっても大堀相馬焼への想いは変わらず。伝統を大切にしながらも小野田さんは着実に歩みを進めています。

春山窯・いかりや窯・京月窯・松永窯



春山窯 (菅原陶器店) 本宮市荒井字沢田26-2
いかりや商店 白河市大信増見字下川原11-7
近徳 京月窯 福島市飯坂町平野道南4
松永窯 西白河郡西郷村小田倉字小田倉原1-31
https://www.soma-yaki.shop/

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